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保育士に聞いてみた【番外編】園長先生に聞いてみた~はなこのお世話って意外と大変(>_<)でもその中で経験してほしいことや培ってほしいチカラがあります!!~

保育士という仕事の素晴らしさや魅力を、いろいろな方にお伝えしたい!!

そんな思いから、ふじおか幼稚園で働いている先生たちにインタビューしました♪

楽しい話や深い話、面白エピソードなど・・・。

日々、こどもと関わっている先生だからこそのお話をインタビュー形式で紹介します!

前回に引き続き、園長先生にふじおか幼稚園で飼っているミニチュアホースのはなこについてインタビューしました!

●はなこの世話について

実際にはなこを園に迎え入れて2年経ちますが、お世話のエピソードや苦労した話、お世話をしてみて感じる部分はどんなところがありますか?

前回のインタビューでもお話したのですが、はなこを園に迎え入れるにあたって直接牧場まで何度も足を運び、そこで牧場の方の話を聞いたり、はなこを直接見たりしてきました。
世話のやり方や飼うための環境はどんなものがいいかお話は聞いていたのですが、やっぱり実際に園で飼育するってなるとすごく大きなギャップはありましたね(笑)

はなこは生まれて半年もたたないうちに園に来ました。なので0歳のうちに園に居たことになります。牧場の方の話だと、1年くらい経てば園児たちを背中に乗せて散歩したり出来るようになるってことだったので僕自身もそういった経験をこどもたちにさせてあげたいなって想いがあったのですごく楽しみにしていたのですが・・・
2年たった今も背中にこどもたちを乗せて散歩なんて出来ていないのが現実です(>_<)
色々な方の協力をいただきながら調教したりトレーニングもしているのですが、もともとのはなこが持つ性格的な部分もあってまだまだ道は遠いなって思っています。

僕も一緒に牧場の方の話を聞かせてもらったりしましたが、僕自身もこんなに時間がかかるのかって正直なところ思う部分がありますね(>_<)
牧場に居た別のミニチュアホースがすごく大人しくて、はなこもいつかこんな風に・・・って思っていた部分はあったのですが(笑)

ちょっと期待しちゃった部分はあったよね・・・僕と弾先生で主に世話をしているんですが、2人とも嚙まれたり、蹴られたり、立ち上がられたり・・・。みんなが不安になっちゃうかもしれないけど、ありのままを伝えることも大事かなって思います。
『生き物を飼う』『命を育てる』ってこちらも真剣に向き合わないといけないんだなって思いますね。家庭で手軽に飼う動物じゃないからこそ学べることも多いと思っています!

こどもたちだけでなく僕たちもいい勉強や経験をさせてもらっているなって思いますね。
意外にもミニチュアホースはデリケートで体調面などはすごく気を遣わないといけないこともあるんです。水分がきちんととれているかやエサの食べている量、うんちの様子などもみて普段と変わりがないかや風邪など病気にならないように天候にも気をつけたりしますね。

今のところはなこも大きく体調を崩したことがないのはありがたいですね。
エサの分量を考えたり、うんちの様子をみたり、小屋の掃除が結構体力勝負なところがあったりと動物を飼うって難しいことがたくさんありますよね。
天気も天気予報見て雨の日の事を考えたりしますもんね。
急な雨だと余計に大変ですよね?

雨のエピソードがあって・・・
天気予報では雨の予報が出てなかったのでいつも通り小屋の外にはなこがいたんです。
でも夜中に雨が急に降ってきたので急いで小屋に入れに行ったんです。
そういう夜中に行ったりすることもあったり、天気が心配で夜中はなこのところに行ったんですが、雨がすぐに止み、なぜか『はなこの調教を少ししようかな』って思い、夜中の1時から1時間くらいチョウバソクていうトレーニングをやって帰ったってこともしばしばあったりしましたね(笑)もちろん奥さんに『なにしてたの?』って言われましたが(^O^)

それは家族の気持ちに僕も賛同します(>_<)
なにしてたの?って普通ならなりますよ。
でもそういった気遣いなどあるってことですよね!
まあそういった僕たちの想いがはなこには中々伝わらないんですがね(>_<)

確かに(笑)でもトレーニングの甲斐もあって少しずつはなこも変わってきたかなって思います。
もちろんまだまだ本来の目標からは程遠いですが、ちょっとずつ自分たちのことを認識してきたし、これからの関わり方ではなこも変わってくるのかなって思います!

水道をイタズラして水浸しにしたはなこ
チョウバソク中のはなこ

●はなことの関わりを通してこどもたちに経験してほしいチカラ

自分たちの通っている園にミニチュアホースがいるっていうなかなか出来る経験ではないと思うのですが、そこからこどもたちにどんな経験やチカラを身につけてほしいって思っていますか?

僕がはなこを園に迎え入れるにあたりこどもたちにはあえて『泥くさい経験』をさせてあげたかったんですよね。
世の中AIの発達などでより便利な世の中になってきました。俗にいう『汚い』とか悪く言ってしまえば『面倒くさい』ことってどんどんやらないとか経験させない方向にいっているものが多くなってきてるのかなって考えたんです。
でも生き物を飼うって掃除をしたり、おしっこやうんちを片付けたりしないといけない部分が多くあります。
世の中的にはそういった部分から逃げつつある現実がある中で、でもそこを経験しないと学べないこともたくさんあると思うんです。そういった経験を幼児期といわれる今に経験をたくさんさせてあげたかったんですよね。

園長先生ともよく話をするんですが僕はこの『泥くさいこと』っていうキーワードがすごく好きなんですよね。確かにやらなくてもいいこと、避けても通れることっていっぱいあると思うんです。でも園長先生の言った通りその経験からしか学べないこともたくさんあると僕も思っているんです。そういった中でこどもたちがいい学び、いい経験ができたら嬉しいですよね!

そうだね!
あとは『感謝』っていうチカラも感じてくれたらうれしいなって思ってます。
ふじおか幼稚園では主に年長のこどもたちが当番制ではなこの小屋のお掃除をしてくれています。僕は必ず掃除をしてくれたこどもたちに『こんなに綺麗にしてくれてはなこちゃんも喜んでるよ!ありがとうね!』って伝えています。
自分たちが起こしたアクションに対してこういった『感謝』を伝えることで『自分たちの行動がいいことなんだ』って感じてくれるかなって思っています。

『感謝』って基本的には目に見えるものじゃないのかなって思うんです。
特にはなこのお世話に対して言えば掃除をしたからってはなこから何かを対価としてもらえることはありません。でも自分たちが動いたことで対価をもらってそこに喜びを感じるんじゃなくて、自分たちが動くことで誰かが喜んでくれるという部分に『価値』を見いだしてほしいなって思うんです。
こういった考え方や感情って大人になって社会に出た時に必ず必要になってくると思っているんですよね。社会人になれば日々の忙しさに追われてしまいます。そうなってくるとその忙しさの中に本来感謝されるべき行動や思いが当たり前になってしまい埋もれてしまうことが多くなってきてしまうのかなって思うんです。
でも、幼児期にこういった『感謝』の経験をたくさん積み重ねることで身近に感じ当たり前のように物事に感謝出来る人間になるのかなって考えています。

人に感謝出来る人は自然といい行動を出来ますし、他人のそういった行動にも目を向けて『ありがとう』っていう言葉がたくさん溢れてくるのかなって思います。
うちの先生たちは嬉しいことにこういった感情を持っている先生が多く居てくれています。
だから日常に『ありがとう』っていう言葉や思いが溢れている気がするんですよね。
そういった職場ってすごくいいことですし、こどもたちを育てていく上で非常にいい環境になるって信じています(^O^)
そういった土台をはなこがいることで養えたらふじおか幼稚園にはなこという仲間が居ることに大きな意味があるのかなって思っていますね!!

インタビュー、ライティング:新井 弾

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