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斎藤佳子先生【STEPラボ施設長】に聞いてみた!前編~STEPラボで専門的な関りを 幼児期に療育を受ける意味と苦手なことに挑戦する環境を整える大切さ~

保育士という仕事の素晴らしさや魅力を、いろいろな方にお伝えしたい!!

そんな思いから、ふじおか幼稚園で働いている先生たちにインタビューしました♪

楽しい話や深い話、面白エピソードなど・・・。

日々、こどもと関わっている先生だからこそのお話をインタビュー形式で紹介します!

今回はSTEPラボの施設長を務めている斎藤佳子先生に今年度からスタートした児童発達支援事業所『STEPラボ』についてや想いをインタビューをしてみました!

●STEPラボとは?

STEPラボについてください。

ふじおか幼稚園の旧園舎を利用して、今年度からスタートした児童発達支援事業所のことです。
こどもたちの成長を1歩ずつでも確実に歩めるようSTEPという言葉で表現し、研究所という意味のあるlaboratoryから専門的な知識を持った職員が専門的な支援をしていく場所として2つの意味を合わせ『STEPラボ』という名前にしました。

現在は学園内のしずわでら幼稚園とふじおか幼稚園からこどもたちが通っています。
私自身、もともとしずわら幼稚園で園長として勤めていましたし、スタッフもふじおか幼稚園で保育士として長く勤めていた先生がいますので、こどもたちと接することが大好きです。
児童発達支援に関する専門的な知識も大学院にて学んできました。
長年、こどもたちと接することで得た経験と学んだ専門的な知識で今までとは違った形でこどもたちと関りを持ち、支援していける場所となっていければなと考えています。

●幼児期に専門的な療育を受ける意味

幼児期に専門的な療育を受けていくことへの先生が考える目的や意味などを教えてください。

療育という言葉はなかなか聞きなれない言葉ですし、その言葉だけを聞くと療育=障がいというイメージにとらわれてしまいがちですが、私たちはそうゆう考え方で捉えていません。
誰しも得意なこと・不得意なことはありますし、それがないっていう人たちは居ません。
得意なことはもっと伸びるように、苦手なことにもあきらめたり、挑戦しないのではなく、楽しく取り組めるような支援をしていくことが私たちの考える療育だと思っています。

STEPラボでは集団の中だと苦手に思うことややりたくないと思うことを個別療育という形でこどもたちと関わっています。少人数でこどもたちの苦手なことにも挑戦することで、こどもたち自身が苦手なことに『向き合えるチカラ』を作ることを大切にしています。
向き合うことで少しずつではありますが成功体験を重ね、その積み重なりが個から集団でもチャレンジしてみようという気持ちへと徐々に繋がるように関わっています。

STEPラボでは個別指導という形で個々に苦手なことにも向き合えるような方法で行っているんですね。そういった関りの中でこどもたちがたくさん成功体験をすることで自信に繋がっていき、チャレンジしてみようかなっと前向きに物事を捉えていってくれると嬉しいですね。

そうですね。幼児期に行ういい点としてはなにが得意で何が苦手なのか、また苦手なことのどういった部分に苦手意識を持っているのかを早い段階で気づくことが大切だと思っています。
こどもたちの将来の為に、集中の仕方、方法を見つけてあげることでこどもたちが自信をつけていく手段の手助けをしていくことが私たちの仕事であると思っています。

私たちは小学校に向けてこどもたちになにができるのかというところを常に考えています。
小学校という場所は幼稚園以上に大きな集団になります。
学習する内容にしても、友だちにしても先生にしても今まで以上に世界が広がります。
その中でコミュニケーションなどを取りながら集団の中で生活をしていかなければなりません。
その生活の中には好きなことや得意なことばかりではありません。苦手なことが嫌いにならないようにしていかなければならないですし、いざそうなった時に向き合う方法がわからないとつらい思いをしてしまうのはこどもたちになってしまいます。
そうならないような練習を今のうちに経験することでこどもたち自身が向き合う方法、力を育んでいってくれたら嬉しく思いますね!

実際にこどもたちの変化や様子はどうですか?

出来ることがすごく増えました!集団が苦手な子も少しずつ集団の中で生活できるようになりましたし、色々なことにやってみようとする姿が見えます!
やってみることで自信がつき、出来るようになったという事実がなににも代えがたい嬉しいことなんだと思います。
苦手なことにも支援者の『やってみよう』という言葉かけだけでは行おうとする気持ちにはなれないと思います。
大人の自分たちに置き換えても自分から苦手や得意ではないことにはなかなか自ら進んで取り組もうとは思わないと思います。
苦手なことに取り組める環境を私たちが作ってあげることで色々な経験を積み、本人たちがやることができるかそこがすごく大事になると思います。
私たちの支援はこどもたちに『きっかけをつくる』ことと気軽に『やってみようとする環境を整える事』ではないかなと思っています!
また、その子が持っている『得意なこと』をさらに伸ばしていくことも自信を持つきっかけになると思います。

写真:髙久 尚貴

インタビュー、ライティング:新井 弾

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