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園長が大切にしてること
中学3年生からの質問(後編)~こどもたちにSDGsを学ばせることで今後の日本にどんな変化があると思いますか~
今回のコラムは、前々回のコラムでお伝えした中学3年生からの質問(前編)~こどもたちのコミュニケーションを増やすために~の後編です。
「ふじおか幼稚園の様々な取り組みやSDGsへの取り組みについてインタビューをさせていただきたい」
と大阪の中学校の先生から連絡をいただき、中学3年生の女の子の質問にzoomでお答えさせていただきました。
学生さん「こどもたちにSDGsを学ばせることで今後の日本にどんな変化があると思いますか」
市村「〇〇さんの学校でもそうだとおもうのですが、教育の現場ってそもそもSDGsに関わることを普段から実践している場だと思うんですよね。
ふじおか幼稚園でも、畑を育てることで食に関心を持ったり、ゴミ拾いをすることで環境に意識したり、ともだちと人間関係を築くなかで、他人の気持ちを想像したり、考えたり、ボランティアだったり、高齢者施設の慰問などの経験、絵本などで世界の状態に興味を持つことなど、教育の現場にいることで自然とこれからの社会について考えたり、SDGsに取り組んでいのだと思います。」
市村「コロナの時代、正解がわからない中、大人もみな、悩みながらいろいろなことに取り組んでいると思うんですよ・・・。
学校を休校にするのか、お店をお休みにするのか、感染対策をどこまでするのか・・・。どれを正解としていいのかわからないですものね・・・。
コロナ禍というだけでなくても、IT、AI技術の進歩や働き方なども変わり、より答えのないものが増えてきているのかなと思うんです。
だからこそ、人と人とのつながりって大切なのかなって思っています。」
学生さん「ありがとうございます。人と人とのつながりとても大切だと思います。」
市村「人のことを考えたり、社会にやさしく・・・という考えに触れたり、活動を通して経験することで、答えのない時代を生き抜く力が育つのだと思っています。」
学生さん「教えていただき、ありがとうございます。」
市村「いえいえ、こうしたことに関心を持ってもらえていることがとてもうれしいです。
こどもたちには少し難しいかもしれませんが、SDGsでもかかげているゴールや問題を普段の保育の中で、「世界ではね・・・」「食べ物ってね・・・」「この虫さんたちも、自然がね・・・」と意識する機会をつくってあげることで、将来この子たちが自分たちの足で世の中を突き進んでいくきっかけになってもらえたらって思います。」
学生さん「この度はたくさんご質問にお答えいただきりがとうございました。
知らなかったことをたくさん知れてよい機会となりました」
先生「この度は、貴重な時間をありがとうございました。私からもひとつだけ質問させていただいてもよろしいでしょうか。」
市村「はい。大丈夫です。」
質問が終わり挨拶をしていると、先生から最後に質問をいただきました。
先生「YouTubeやSNSなどで、ふじおか幼稚園の先生方の姿を見させていただくと、
自分の受け持ち(担任のクラス)以外の子に対しても熱意を持って接しておられるというか、クラスに関係なく声をかけていたり、全体でこどもを育てているという感じが伝わってきてとても驚きました。どのような考え方や理念を持たれているのかとても興味があります。」
市村「質問ありがとうございます。幼稚園や保育園の特性上、延長保育やバス、外遊び時間などで自分が受け持っているこども以外の子をも見る時間があるというところもあるとは思うのですが、ぼくたちは大切にしていることがあります。」
先生「なるほど・・・学校とはまた違った仕組みもありますものね。」
市村「そういった理由もあると思います。
あと、ふじおか幼稚園の特徴ですと、あたりまえですが、
例えば年少の子たちはいずれ4歳5歳・・・・と、成長していきますよね。」
市村「ふじおか幼稚園では学年、クラスでもそうですが、その他にもその子その子一人一人に成長の目標やゴールを設定をしています。
(それが園独自の教育、立ち上がるチカラです)
担任の先生は普段、今受け持っている子たちが次の学年での目標、卒園するまでの目標、ひとりひとりのこどもの成長を意識しながら保育をしています。」
市村「それは、クラスの園児ひとりひとりを、自分が受け持った1年間という枠で見ていないということになります。
そうしたことが結果的に、その担任の先生が来年度、どの学年を受け持っても大丈夫なようになり、
園全体を見るというか、園児の将来と向き合っている感覚になり、職場文化になっているのかなと思っています。」
先生「そうなのですね。そうした取り組み、環境が素晴らしいなと思いました。」
市村「ふじおか幼稚園では受け持ちではない学年の子が何かができるようになったときも先生が声をかけるというシーンや、受け持ちではないクラスの子の問題行動を見かけた先生がその子に真剣に声をかけているシーンもよく見かけます。」
先生「そうなのですね。とても気になっていたので知ることができてよかったです。ありがとうございます。」
市村「こちらこそ、こういった機会をいただきありがとうございました。また、こうした質問などがございましたら、いつでもご連絡ください。
〇〇さん(中学生)も、ステキな質問をありがとうございました。応援しています。」
質問をいただき、改めてぼくたちのやっている保育という仕事のステキさを実感することができました。
市村 弘貴
FM FMくらら857のレギュラー番組「ひろき先生のなんでも子育て相談室」の第一回目の後日談がYouTubeで配信されました。
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