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園長が大切にしてること
「共有」と「実践」の繰り返しがこどもを育む環境をつくる
社会が様々な課題を抱え、急速に変化・成長していく中、
それにともない教育や保育の関心も高まっているように感じます。
保育の仕事をしている個人としても、こどもたちの成長が注目されていることはとてもうれしいことです。
一方、育児といっても家庭によって考え方や方法は様々なように
教育や保育についても様々な考え方や方法があります。
教育や保育について、あきらかに正しくない方法はあるにしても、
世界にはさまざまな教育法があり、どの教育法も強みや違いはあっても、
みな考え方の中心は「こども」で素晴らしいものばかりです。
ぼくは、こどもひとりひとりの違いがあるように、教育、保育についても違いがあっていいものだと思っています。
そういった意味で教育、保育は正解のないものだと思います。
子育てにはマニュアルが存在しないですからね😅
でも、家庭や教育施設など、複数人でチームとしてこどもと関わる場合は
どういう価値観でこどもと接するのか、
子育てのゴールはどこなのか、
トラブルなど、日常とは違ったものごとが発生したときはどう対応するのかなど、
ある程度の価値観について共有しておいた方が、チームとしてのチカラはより発揮されるのではないかと思います。
ちなみに、ぼくたちの教育、保育の価値観はこどもの「立ち上がるチカラ」を育むことです。
それをチームで共有し、集団としてのチカラを発揮することで、よりこどもの「立ち上がるチカラ」を育む環境をつくることを可能にしています。
そのためには、
・こどもの「立ち上がるチカラ」を育む価値観や方法
・トラブル時の考え方
・ぼくたちの考えるチームについて
・ぼくたちの社会の役割
・ミーティングなどを行う際のルールや大切にすること・・・・など
こどもと関わるために必要な「ものごと」を具体的に言語化し、共有することが大切です。
ぼくたちは、「ガイドライン」という冊子を毎年作り
全スタッフに配り、全スタッフに説明しています。
保育や子育ては一人で行うことは不可能です。
この共有を行っていなかったり、内容が抽象的だと・・・
こどもの対応にずれがおきてしまいます。
ずれがおきることで、一番迷い、困るのはこどもです。
本来主役のこどもが迷い困っている状態ではパフォーマンスが上がらず、ものごとの吸収力も落ちてしまいます・・・。
どれだけ想いがあっても、
結果的に「こどもを育てたい」という想いからずれた行動になってしまうのです・・・。
そうした言語化した価値観がこのガイドラインにはたくさん示されています。
今年のガイドラインはそういった内容が約60ページずっしりと書かれています。
毎年年度末はこどもの姿を想像し、ガイドライン作成に本気で取り組んでいますが、
本来、そうした価値観を示すことがリーダーの役割なのだと思います。
これらをスタッフで共有し、実践を繰り返すことでよりチームが強くなっていくものだと思います。
ここまで本格的なものは必要ないのかもしれませんが、
例えば家族で価値観を言語化してみることもととてもおもしろいと思います。
やってみると、家族といえども育った環境が違えば、価値観の違いに気づくはずです。
もし、価値観がちがったとしても、
「なるほど、そう思うのね・・・」
と、思う程度に留めて
「じゃあ、うちではどういう風にしたら〇〇くんにとってよりいいかな?」
といった感じで、チームで考えていくことがとても大切です。
大切な人とそうした価値観の言語化を繰り返し、コミュニケーションをとることが、
じつはこどもにとって一番の環境づくりになるのかもしれませんね😊
市村 弘貴
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