特別コラム#1「今、優先すべきは目に見えない力を育てる時期」　学校では教われない！子どもの将来を大きく変える！お金の教育の話(全４回)

2024.11.15

お金の教育ってなに？

みなさん、「お金の教育」と聞くと、どんなことを連想しますか？

最近、「お金の教育」が注目されていますが、「子どもにどう教えればよいのか？」と悩まれる方も多いかと思います。多くの情報がある一方で、学校では十分に教えられていないのが現状です。そこで今回は、学校や他の場所では学べない「お金の教育」について、4回のコラムを通じてお話ししたいと思います。

第一回目のコラムを担当するのは…

ふじおか幼稚園の園長であり、教育研究家の市村弘貴です。幼児期に必要な力を育む教育の在り方について日々研究し、ふじおか幼稚園でその理念を実践しています。

さらに、今回の特別コラムでは、
ヒーローコインの開発者であり、株式会社お金の部活の代表、ファイナンシャルプランナーである日置祐輔さんとの共同執筆です。

日置さんは、子どもたちが「お金を通じて他者とつながり、自分の価値を見出す力」を育む活動を行っており、
その理念はふじおか幼稚園の教育方針とも深く共鳴しています。

見えない力（非認知能力）を育てることが教育の重要課題

最近では、よく耳にすることの増えた「非認知能力」とは、テストや成績表には表れないけれど、社会や日常生活でとても大切になる力のことです。

ふじおか幼稚園では、「やりぬくチカラ」「やる気」「自制心」「協調性」「社交性」、そして「みちびくチカラ」この6つの柱を掲げ、これらのチカラを伸ばす環境を整えています。

これらの力は一見見えにくいものですが、長い人生の中で大きな意味を持つ「生きる力」ともいえるでしょう。

今、非認知能力が注目されている理由

現代社会は急速に変化し、予測できない出来事が増えています。このような時代において、子どもたちが自分の力で生き抜き、幸せな人生をつかむためには、単に知識やスキルを身につけるだけでなく、自分を信じものごとをやりぬくチカラや、他者を思いやる心、柔軟な対応力が必要です。
こうした力は「非認知能力」に含まれ、今の時代にこそ、まさに育むべき大切なチカラだといえます。

「お金の教育」と非認知能力のつながり

今回の「お金の学校」では、※ヒーローコイン(のちのコラムで紹介します)という仮想的な通貨を通じて、
「お金の価値を知るだけでなく、人を喜ばせたり感謝したりすることで自分の価値を感じる」
という体験を提供します。

お金は人をつなげるツールでもありますが、そうしたツールとどう向き合うか、ツールを通して人と交わる体験・・・そうした経験が、今後の人間関係の構築や自己価値の感じ方に大きな影響をあたえていくものだと感じています。たとえば、「お金を得ること」を「誰かの役に立つこと」「他者と共に幸せになること」として捉えることで、子どもたちは自分と他者の関わりを大切にし、感謝や思いやりを感じるようになります。

ヒーローコインの活動は、こうした「見えない力」と関わったり、考える機会を増やし、伸ばしていくことで、非認知能力を高められるような場として機能していきます。

見えない力が、見える結果に結びつく時

こうして培われた非認知能力は、
特に、将来、子どもたちが社会で困難に直面したときや新しいことに挑戦するときに力を発揮し、
そうしたチカラがこれからの人生の支えとなるでしょう。ふじおか幼稚園では、子どもたちがさまざまな環境の中で、自分の「見えないチカラ」を発見していけるようサポートしています。
このようなチカラが「立ち上がるチカラ」としての礎となり、社会へと巣立っていく子どもたちの人生を豊かにしてくれると信じています。

ぜひ、この後のコラムも読んでいただき、
現代のこどもたちだからこそ、身につけさせてあげたい「お金のチカラ」について、
わたしたちと、一緒に考えていきましょう。