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園長が大切にしてること
【後編】勉強、運動ができるよりはるかに大切なこと~具体的な方法について~
前回のコラム【勉強、運動ができるよりはるかに大切なこと】で
運動、勉強、スキルよりも大切だけど、幼児期には目に見えないチカラを育むことがとても重要だというお話をしました。
運動、勉強、スキルなどを育てる必要がないという内容ではなく、
やる気や自制心などの目に見えないチカラを中心に置こうという話です。
今回は、その具体的な方法についてお話したいと思います。
そもそも、やる気や自制心などの実際には目に見えないチカラをどうやって見分け、どのように育んでいけばよいのでしょうか・・・
「何かができるようになった」という結果が出るものであれば声もかけやすいんだけど・・・
そもそもどんな関わり方をすればいいのか・・・
といった相談もよく受けます。
この相談の答えは、前回のコラムでお伝えしたことからヒントが見つかるはずです。
前回のコラムでは、
・人との関係の築き方
・ものごとへの取り組み方
・困ったことがあったときの対応の仕方
など、
こどもと「モノゴト」との関係を見ることで、
その子の目に見えないチカラを見る(感じる)ことはできます。
と、お伝えしました。
つまり、こどもを育てることにおいて
「結果」・「成果」・「答え」を見つけようとしてしまうと、
こどもの目に見えないチカラを見つけることはできなくなってしまいます。
では、どこをポイントにこどもを観察すればよいのか。
それは、
「結果」・「成果」・「答え」が出る前や後に、
こどもが「ものごと」とどう向き合ったかを観察することを大切にしましょう。
例えば
お子さまがサッカーの試合で全く活躍できなかった場合・・・
結果を見て
「なにやってるんだ!」
と、叱ったり
これは、それほど悪い関りではないですが、
とりあえず
「また頑張ればいいよ」
と声だけをかけたりした場合はどうなのかを見ていきましょう。
結果に対して叱ってしまった場合・・・
もし、その子がその試合の前に毎日コツコツ本気で頑張っていたとしたら・・・
「どうせぼくなんか・・・」
「頑張ってもムダなんだな・・・」
と、自信をなくしてしまい、サッカー自体を嫌いになってしまうかもしれません。
声だけをかけた場合は、悪い影響はでないかもしれませんが、
何をどうしてきたことがよかったのか、フィードバックをする機会がなくなってしまいます。
であれば、
「残念だったね・・・でも、試合前から頑張ってる姿見ていたよ」
「この前負けちゃったけど、いますごく頑張ってるねそういうよころステキだと思うな」
と、試合前後のその子のサッカーとの向き合い方を見てあげた方がいいです。
悪い結果について叱ってしまったり、
逆にいい結果だけを褒めることは、
その子が「だれかのために結果を取る」という構図になってしまう可能性があります。
サッカーが上手になりたいのは、親のためでなく自分のためという構図にしてあげた方が、サッカーといい向き合い方ができ、こども自身もパフォーマンスが上がるはずです。
自分ゴトとしてものごとと向き合う機会をたくさん作ってあげて、
大人はその背中を押してあげたり、支えてあげる役に回ってあげることが大切です。
親としては難しいことかもしれませんが・・・
つい、子を愛するあまり、こどもの土俵に一緒に上がらないよう、こころがけましょう。
そこは「こどもが」自身と向き合うべき場所なのです。
それでもうまくいかなかったとき、くじけそうになったときはたくさん話を聞いて、
こども自身が「そのものごとを好きになるために」「自分ゴトとしてとらえられるように」ということを真ん中に置いてこどもと関わってあげましょう。
こどもが運転手であれば、大人は少し離れたところから見守る交通整理役になってあげて、
こどもの目に見えないチカラをたくさん育ててあげてください。
市村 弘貴
FM FMくらら857のレギュラー番組「ひろき先生のなんでも子育て相談室」の第一回目の後日談がYouTubeで配信されました。
「ひろき先生のなんでも子育て相談室」は、FM FMくらら857でご視聴できます。 (毎月第2・第3木曜日 PM12:00~)
全国どこでもご視聴できる ブラウザ版プレーヤー・視聴用アプリはこちら♪ https://fmplapla.com/fmkulala857/
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