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園長が大切にしてること
【こどもに育んであげたいチカラ その4】 自制心 ~どんな高い壁にぶつかっても立ち上がるチカラを育むために~
こどもに育んであげたいチカラ、その4
今回のコラムでは自制心についてお伝えしたいしたいと思います。
こどもに育んであげたいチカラその1~3はこちら
なぜ自制心を育むことがこどもにとって大切なのか
自制心については、アメリカのスタンフォード大学が行った「マシュマロテスト」が有名です。
マシュマロテルトについて
マシュマロテストでは幼いどもたちに、一人ずつマシュマロを与え、
席を外ている間にマシュマロを食べずに我慢していたら、もう一つマシュマロがもらえると伝え、こどもの自制心を研究したものです。
実験に参加したこどもたちのその後を調査し、我慢でき子、できなかった子の人生でどのような差が現れるかを調査しました。
結果、我慢できた子は社会的な成功を収めている人が多く、
成果のために、欲求を我慢するチカラ(自制心)が育っていると、社会的な成功を収めやすいという実験結果となりました。
「マシュマロテスト」の結果でもわかるように、自制心は幼児期に育ててあげたいチカラで、将来、その子の人生に大きな影響をあたえる大切なものです。
いずれ社会に出た時、何かを成し遂げる必要があるとき、誰もがかならずぶつかる壁を乗り越えるために大切なチカラです。
こどもの自制心を育む関り方
一方、「幼いこどもに自制心を育む」と聞くと、「無理に我慢させる」「叱って言い聞かせる」といったイメージを持ってしまう場合もあるかもしれませんが、
ぼくたちは少し違った視点でこどもの自制心について考えます。
まず、矛盾しているようですが、こどもは基本的に我慢するという能力が大人ほど備わっていません。
こどもの特性として以下のことを理解した上で関わってあげましょう。
・こどもの集中できる時間は大人よりはるかに短い
・大人は目標を設定し、その目標にむけて集中できるが、こどもは目標をもってものごとに取り組むことが苦手
・こどもは失敗を繰り返すことで学んでいく
大人が思う自制心をこどもに求めすぎてしまい、
「こどもにやらせる」「我慢させる」といった
管理を軸に接することはできるかぎり避けましょう。
こどもに「我慢させること」を繰り返すだけだと、欲求不満になり、逆に弊害が出てしまう恐れもありますし、
なにより、こどもは自身の成長を感じ、自信が育つ関わりをしてあげた方が、大きく成長するものです。
実際にどうしたらこどもの自制心を育めるの?
では、どうやってこども自身が成長を感じ、自信を育てながら自制心を育むのか・・・
それは、
「楽しいこと」をベースに長く集中できる時間を自然と増やしていけるようにしてあげることです。
たとえばこんな風に取り組んであげると大人もこどもも無理なく自制心を育むことができます。
・いつもより1分でも長く集中出来たら、褒めてあげたり、認める声をかけてあげたりし、こどもに成功体験をたくさん積ませてあげましょう。
・事前にどうしたら成功なのか、成功することでなにを得られるのかなどの目標をわかりやすく伝えてあげ、できたらフィードバックしてあげましょう。
・あそびのように失敗してしまっても、またゲームのようにいつでもチャレンジできる環境をつくってあげましょう。
こどもの自制心を育むには、時間と手間が必要になりますが、
今、かけてもらった時間や手間はその子とって一生の宝物になるはずです。
小さなことからでもよいので、ぜひこどもの「自制心」を意識した関りを増やしてあげましょう。
市村 弘貴
FM FMくらら857のレギュラー番組「ひろき先生のなんでも子育て相談室」の第一回目の後日談がYouTubeで配信されました。
「ひろき先生のなんでも子育て相談室」は、FM FMくらら857でご視聴できます。 (毎月第2・第3木曜日 PM12:00~)
全国どこでもご視聴できる ブラウザ版プレーヤー・視聴用アプリはこちら♪ https://fmplapla.com/fmkulala857/
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