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園長が大切にしてること
大切だということは分かるけど・・・こどもの自己肯定感っていったいなに?
最近、「自己肯定感」という言葉をよく聞きます。
「自己肯定感」を簡単に言えば、「今の自分はこれでいいんだ」と感じられることだと思います。
なぜ、この「自己肯定感」という言葉をよく耳にするようになったのでしょうか。
それは・・・
・こどもの自己肯定感が高い=自分に自信をもてている状態
・こどもが自信を持てる=意欲的にものごとに取り組む・チャレンジすることができる状態
と、自己肯定感を高めることで、こどもの成長に良い状態をつくることができるからです。
この自己肯定感が、たとえものごとに失敗してしまったり、人生において高い壁にぶつかったとしても、
「まだできる!」
「またがんばろう!」
「違うやり方ならどうだろう?」
と、自分自身の足で立ち上がり、ものごとへ立ち向かうための力になるのです。
自己肯定感を育てることは、主体的に、意欲的にものごとに取り組める子を育てることになるのです。
主体的に、意欲的にものごとに取り組めるようになるということのメリットは
・そのものごとに対し全力で取り組む
・ものごとをあきらめず、何度も挑戦する
・できない=終わりではなく、
できるようになるにはを探すようになる
つまり、ひとつのものごとに対し、「行動の質」が変わってくるのです。
こどもにとって、「行動の質」が「経験の質」になり、
「経験の質の高さ」が、その子が大人になったとき、
高い壁を乗り越えるための「力」になるのです。
この「力」の差が、将来、その子の能力の差といっても言い過ぎではないでしょう。
では、なぜ、自己肯定感の高さや低さに注目するのでしょうか。
それは、こどもは生まれた時、みな自己肯定感を持って生まれてくるからです。
成長の過程や経験、体験によってこどもの自己肯定感は大きく変化するということです。
赤ちゃんは何度転んでも、何度も何度も歩くことをチャレンジします。
当たり前ですが・・・
「ぼくできない!」
「わたし苦手だから・・・」と、投げ出しませんよね。
世の中には色々な挑戦はありますが、
歩けなかったあかちゃんが歩くことほど、大変な挑戦はないと思います。
では、なぜ、自己肯定感の低いと言われる子や大人が存在するのでしょう。
それは、きっと、
『なにかの行動の後、間違った【報酬】を与えられてしまい、学習してしまったから』
だと思います。
先生に、親に、知人に、
「お前はだめなやつだな」
「なんでそんなこともできないんだ」
と、
「自分はできない存在」
「自分は必要のない存在」だというレッテルを貼られてしまったから。
大人が否定的な言葉をストレートに浴びせたわけではなくても、
こども自身が否定的にとらえてしまうこともあるかもしれません。
よく言われることで、
こどもに「早く」はあまり言ってはいけないと言われます。
個人的にはそれくらいであれば、神経質にとらえなくてもよいかと思いますが、(あまり考えすぎてしまい、親自身が子育てを苦しいものととらえてほしくないため)
きっと、
「早くしなさい」と言われることで
こどもにとって「自分はちゃんとできていないんだ」という連想をしてしまう可能性があることへの心配もあるのだと思います。
あまりこの言葉を言われすぎてしまうと、
「自分はできていない」が、「自分は何をやってもうまくいかない」
と・・・
そこまでは言っていないのに、受け取り側はそのようにとらえてしまうかもしれません。
自己肯定感は、「今の自分はこれでいいんだ」と思えることだとお伝えしました。
こどもを叱ってはいけないとは言いません。
こどもがなにかを達成した時や
失敗してしまったけどチャレンジしたときには
「きみのそういうところ、とってもステキだよ」
と伝えたり、
毎日寝る前に
「生まれて来てくれてありがとう」
と伝えてみたり、
ふとした瞬間に
「大好きだよ」
と、伝えてあげましょう。
こども自身が
「自分は大切な存在なんだ」と、思えていれば、
どんな失敗でも、それは乗り越えられるものに変わっていくのだと思います。
今回は子どもの自己肯定感についてのコラムを書きましたが、
こどもへ自己肯定感を高めるアクションを起こすためには、
そのアクションを起こす人(親、保育士など)の自己肯定感も大きく関係していると言われています。
どこかのタイミングで、大人の自己肯定感の高め方についてもコラムで紹介していきたいと思っています。
また、近い日程のお知らせですが・・・
6月15日(水)に、市村弘貴のTwitterで、
「自分の保育が好きになり、自信が持てる!~自己肯定感を高めるためのヒント~」
というテーマで、心理カウンセラーで様々な研修の講師をされている
Masuda Kayoさんとスペースを開き、お話をします。
保育士だけでなく、こどもと関わる機会のある方にとってもとても役立つ内容となっていますので、
お時間のある方はぜひ、聞きにきてください♪
ふじおか幼稚園の楽しい保育 編集長 市村弘貴のツイッターアカウントはこちらです。
お気軽にフォローしていただけると嬉しいです😊
それでは、お楽しみに♪