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園長が大切にしてること
こどもが主役!主体性を育む行事とは
運動会などの大きな園行事は、こどもたちの様々な力を育んでくれます。
一方で運動会の練習が、
・保育者の指示されたまま
・保護者にみせるためのもの
など、成果を求めすぎてしまうと、主体性を育む活動からかけ離れたものとなってしまうことも問題とされています。
運動会の形も変わり、お遊戯や、体操披露などを行わず、
練習が必要のない競技でこどもたちのいきいきとした姿をお見せする運動会を行う園も増えています。
こどもを主役に考え、園の行事を行うこと。
とてもステキな取り組みだと思います。
ただ、はたしてほんとうに練習はこどもの成長にとってよくないものなのだろうか・・・
たしかに、練習と聞くと、厳しいトレーニングをイメージしてしまいがちですが、
練習の目的を大人の都合ではなく、こどもを主役に置いて考えてみるとどうでしょうか。
例えばお遊戯で
「運動会で大好きなお父さんお母さんをびっくりさせちゃおうか!」
「どんな内容の踊りを見せてあげようか!」
「こんな踊りはどう?」
こどもたちに無理のない内容で、こどもたちを巻き込んで一緒に「大きなことをやろうよ」とワクワク楽しんでできたら、
運動会というものをこどもたちと先生がチームになって行うことができたら。
それは主体的な運動会になるとぼくは思っています。
最近、
「運動会は〇〇なもの」
「〇〇な運動会ってよくないよね・・・」
意外とそうした考え方こそ、こどもを置き去りにしているのでは・・・
と感じてしまうこともあります。
保育士が運動会をどうとらえ、
見せるレベルをこども軸で考え、
チームや仲間が育ちあうような空間を園全体で作っていく
どうやったらこどもたちが主体的に取り組む運動会になるのか、
こどもへの声かけ、進め方、巻き込み方・・・
ぼくたちにはやり方を選ぶくことができます。
ぼくたちが考え、悩み、こどもたちと楽しむことで、「練習」の価値観は大きく変わり、
こどもの「成長」が主役のステキな運動会になるのではないでしょうか(#^.^#)
市村 弘貴