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園長が大切にしてること

コロナ禍でこどもたちに教えてもらったこと

昨年の4月、少し大きめの制服を着たかわいらしいこどもたちが、不安の中にもドキドキわくわく・・・

そんな表情で保護者と手をつなぎ、初めて園の門をくぐったあの日から・・・

ほんとうにあっという間・・・・

 

もうすぐ卒園のシーズンですね。

 

コロナ禍で卒園式を迎えるのは、今年で三回目です。

マスクをしての卒園式

 

コロナウィルス感染予防対策をしながらも、かわいいこどもたちと過ごす時間はあっという間でした。

 

こどもたちの、世の中を楽しく、明るく、ぼくたちを幸せな気持ちにしてくれる・・・

そんなエネルギーのすごさやすばらしさにいつも感動しています。

 

今、世界でも悲しいニュースや、予測できないことが続いています。

こうした世の中ですが、こどもたちの希望に満ちた姿を近くで感じさせていただけるこの仕事の尊さを日々感じています。

 

そんな、大切なこどもたちだからこそ、このコロナ禍でも多くの経験をさせてあげたい・・・。

それがぼくたちの願いです。

しかし・・・

仕方のないことですが、園は集団で人が集まる場所なので、感染予防対策をしっかりと行い、こどもたちの安全を第一に考えなければいけない場所です。

この矛盾がほんとうに心苦しいです・・・。

      コロナ禍で入園式を外で行うなど、こどもたちの思い出のために工夫をしました

でも、嘆いていても時間は流れています。

 

こどもたちにとってはなおさら大切な時間です。

1分1秒という時間も無駄にしたくはありません。

 

このコロナ禍で、

こどもの育ちに少しでも心配事があるのだとすれば、

その心配を少しでもなくせるよう、全力を尽くすことが大切だと思います。

 

こどもたちに、今できることを探すことが。

園庭での青空給食

 

感染予防対策で

行事ができない、歌が歌えない、給食中思いっきり笑い合って食事ができない、〇〇に行けない・・・

 

今思いつくことをあげてみても、たくさんの「できない」があります・・・。

 

でも・・・

 

「あの行事からこどもたちへ、力を合わせることの大切さを感じてほしい」

「季節の歌を歌って季節感や日々に感動を感じてほしい」

「こどもたち同士でコミュニケーションを取り合ってほしい」

 

ぼくたちのそうした想いは絶対に消えません・・・。

 

絵本で多くの世界や季節を感じる

外に出たとき、季節、植物、空気管に触れる

みんなでなにかに取り組んでみる

 

きっと、規模が小さくなってしまったり、やり方自体が変わってしまうことはあるかもしれませんが、

今までやってたこと以外でも、ぼくたちの想いを実現することはできるのです。

 

そのためには、このどうしようもできないという事実に絶望をしたとしても、

一歩一歩、小さな一歩でも・・・

どんなに細い道でも必ず進む道があると信じ、前に進んでいくことがなによりも大切だと思います。

 

これは、このコロナ禍でこどもたちに教えてもらったことです。

市村 弘貴

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