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園長が大切にしてること
やりぬくチカラ【こどもに育んであげたいチカラ その2】
先日、こちらでこどもに育んであげたいチカラについてお伝えしました。
その中で、「立ち上がるチカラ」(こどもがたとえ困難の壁にぶつかっても自らのチカラで道を切り開いていけるチカラ)を育んでいきたいとお伝えしました。
今回は、「立ち上がるチカラ」を育てるために大切にしていることについてお伝えしたいと思います。
ぼくたちは、こどもの「立ち上がるチカラ」を育むため、
5つのチカラを柱(はしら)と考えます。
その中のひとつが「やりぬくチカラ」です。
「やりぬくチカラ」とは、非常に遠い先にあるゴールに向けて興味を失わず努力し続けるチカラです。
高い壁にぶつかったとき、自分のチカラで乗り越えるチカラと、
勉強やスポーツができるなどのこどもの能力とは別のものだと考えています。
どんなに能力が高い子でも、失敗を恐れてしまうなどの理由でものごとへの興味を持続できなかった場合、
ものごとに興味を持って取り組むことができた子と比べると、
毎日の小さな経験の差が、日を重ねれば重ねるほど大きくなっていきます。
この時期(幼児期)に、ものごとと向き合うためのチカラである「やりぬくチカラ」に注目し、こどもと関わってあげることがとても大切になってくるのです。
では、どのようにこどもと関わってあげることで、「やりぬくチカラ」を育むことができるのでしょうか・・・。
ぼくたちは、「こどもへの大人の関わり方」がとても重要だと考えています。
その関わり方とは・・・
①状況の交通整理役になる
ぼくたち大人はかわいいこどもに対し、「かわいそう」と、つい手助けをしてしまいがちですが、
グッと我慢し交通整理役となってあげるよう心がけましょう。
まったく関与しないという意味でなく、「交通整理」という立場でいてあげることが大切です。
大人がものごとを解決させるのではなく、こどもが解決できるよう、一歩引いてこどものチャレンジを応援してあげましょう。
②気持ちの解説役になる
こどもだけで問題を解決できるようになることがゴールですが、
こどもの気持ちや心を整理し、ものごとに取り組む過程が、こどもの成長には大切です。
「〇〇ちゃんは、今△△な気持ちなんだね」
「〇〇ちゃんは、△△したいから、今〇〇をがんばってるんだよね」
と、こどもの気持ちに共感し、解説しながらこどもと一緒に成長していく過程を築いてあげてください。
③信じて見守るスタンスで接する
こどもがチャレンジしようとしていることに対し、
「失敗させてくない」と思うのが親心です。
でも、その失敗を経験しなければ、こどもは失敗を乗り越える経験がないまま大人になってしまいます。
大切なのは、失敗や成功といった結果ではなく、
失敗とどう向き合うことができるかです。
そのためにも、こどもは「失敗にも立ち向かうチカラがある」と、
こどものチカラを信じてあげましょう。
④こどもの心にストンと落ちるまで根気よく伝える
こどもは大人の行動をよく見ています。もし、こどもがものごとにうまく取り組めなかったときには、
大人がお手本になっってあげたり、一緒に取り組む姿勢を見せてあげ、
「ぼくも、こどものころは△△だったんだ。でも、こういうときは、〇〇のようにしてのりこえたんだよ、一緒にやってみない?」
といったこどもの背中を押してあげるような声がけをたくさんしてあげてほしいなと思います。
こどもと関わる大人が、この4つの役割を担い、こどもと一緒にものごとと向き合い、小さな成功体験をたくさん経験する中で、
「世界は可能性であふれている」ということに気が付くことでしょう。
こどもたちとの日々の関わりを通し、ものごとと向き合うためのチカラを育み、
たとえ困難の壁にぶつかっても自らのチカラで道を切り開いていける「立ち上がるチカラ」を育んであげましょう。
市村 弘貴
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